新しいメンバー構成で臨んだ高松市議会を振り返って、感じたこと伝えたいことを記します。
先ず、良く変わったと感じたことは
①議案についての質疑が行われた
議会はこれまで先輩方が作り上げてきた歴史と経験の中から、より良い運営となるようルールを定めそれに則って運営がされています。
高松市議会では、市長から提出された議案の説明を受けた後、会派(3名以上所属会派)による代表質問により議案を含む市政全般の質問が行われます。その後、代表質問の機会を得られない会派や無所属の議員から議案に対する、質疑が行うことができるようなっています。しかし、これまであまり代表質問で議案を質す内容はされることがなく、他からも質疑がなされることがほとんど無かったのですが、今回は2件の質疑が行われました。これはとても良いことだと思います。その後、一般質問として議案を除いた市政についての質問が行われ、4つの常任委員会で各々に付託された議案の審議を行い、本会議でその審議の内容・結果の報告が行われ、最終議決を行うのです。勿論、常任委員会での議案に対する審議は行われますが、論点を整理するためにも、代表質問や質疑で議案の質疑が行われることは良いことだと思います。
②新人議員の視点が加わった
恒例のことのようですが、改選が行われた最初の6月議会では、新人議員が一般質問をするようになっているのですが、新しい視点で市政に対する質問が行われ、とても新鮮でした。勿論、長年議員をしていても、常に市民の声を聴き市民の目線で市政をチェックしなければなりませんが、新鮮な声が議会に届けられ、緊張感を持った議会となりました。
③耳の不自由な方の議会傍聴に対し、事前申し込みで手話通訳が開始された。
しかし、少し不満な点(変わって欲しい点)もありました。
議員の権利として、議会で一般質問の機会が設けられているので、何を質問してもいいのですが、同僚議員や市長をはじめとした市職員の貴重な時間を費やす、限られた機会なのですから事前の調査はしっかり行ってしかるべきだと思います。何のために質問をするのかが重要です。よく「○△の現状は、推移はどうなっているのか?」との質問があるのですが、それは常日頃から担当課に聞けば分かります。また、「×○の課題にはどう取り組むのか?」も一見良さそうな質問に聞こえますが、これも、常日頃、聞けば分かります。資料を紐解けば分かります。
私は、質問は市政の課題を明確にし、今行政が行っている対処方法や今後の行おうとしている方針に対し、自分の考え(市民の声)と違うギャップがあり、もっとこうあるべきだ!とか、こんな代替案がある、他の自治体でこのような好事例があると提案する為に、改善を図るために、貴重な時間を費やすべきだと思っています。今は、高松市議会のホームページで過去の議会質問の内容が全て検索し、見ることができるのですから、自分が気にかけたテーマに対して過去に議会でその課題が扱われたのか、そしてどのような答弁がされたかはすぐに分かります。当局に「聞く」のではなく「質(ただ)す」ために一般質問が行われて欲しいです。私はそう心がけています。
残念ながらこの事は、新人さんだけではなく、古い人でも私の考えと違う方も居ます。
新しい体制でのスタートです、これからより良い議会でありたいです。
更に変わって欲しい内容が2つ
①国政や県政の範疇のことで、イデオロギーなどを持ち込み、パフォーマンスをすること
住民に一番身近な基礎自治体ですので、暮らしの全てが含まれますから、一概には言えませんが、市長に質しても仕方のない、市政で意思決定権のないことを持ち込まないで欲しい。
②議論を尽くす議会
当然のことながら、違う意見・考え方がありますが、市民から付託を受けた議員として信念をもって市民の為の議論を尽くせば、本来合意点は見えてくると思います。何か理由があるのか?見解の違いが埋まらないことがあります。はなから埋めようと思っていないのか?理解力が無いのか?
私を含めもっと真摯に議論に向き合いたいです。
これから、議会改革が議会運営委員会で議論が重ねられます。
KSB放送でも、「質問回数に制限されている議会」として放送されたようですが、今後一問一答方式の導入をはじめ、市民に開かれた議会となるよう議論を尽くして行きたいと思います!
でも、KSBさん もっと公平に・きちんと取材して報道しませんか!!放送内容に異議があります!
最後に、今回の議会で私の17回目の一般質問をさせていただきました。日ごろの対話や市民相談から取り上げ、8割の満足度(提案を採用された)質問となりました。個人の議員活動もしっかり頑張ります!