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明日への一歩

2012年4月24日火曜日

地震考古学から見ると、今は9世紀に似ている!

4月22日、高松市歴史資料館後援会で

地震考古学者(産業技術総合研究所客員研究員)の寒川旭氏による講演会が開かれました。

寒川氏は、香川県出身ということもあり、話の深刻さに反して、イラスト(漫画家志望だった)を交えながら和やかに講演いただきました。

東日本大震災に「地震の歴史からのアプローチが活かされなかったのが残念」と語られ

地震考古学からの警鐘が、十分に届かなかったことを悔いられていました。

現在は9世紀の頃の地震活動期に酷似しており、869年の東北沿岸を襲った巨大地震の歴史からみれば想定内であった

その9世紀にはその後、9年後の878年に関東南部の地震、そして18年後の887年に南海地震(東海と同時)が起きているのです。

香川県においては、長尾断層での巨大地震がおよそ1000年前に起こったことが、遺跡の発掘調査により分かっており

この長尾断層での地震の周期が万年単位であることから、今の危機管理から言えば「南海地震が重点である」

そして南海地震の特徴は、直下型地震ではなく遠海で起こる地震のため、強い揺れが大きくゆっくり、そして長く揺れる(3~5分)とのこと

その為、高い建物などに影響を与えやすい!五剣山の峰の崩壊がその象徴的な現象。そして、広範囲の液状化現象!

これらのことを想定し、対処が必要だとされていました。

歴史に学ぶことは 人類の知恵です!

締めくくりに「大災害は歴史の上で、大きな転換点となってきた、鎌倉幕府の成立や南北朝の争乱、江戸幕府の成立・衰退や太平洋戦争など、これからの日本がどのように変わるのか?」

大きな問いかけを掛けられていました!

 

2012年4月18日水曜日

愛媛県双海町のグリーンツーリズム



今日は、愛媛県伊予市双海町に行きました。

きっかけは、NPO法人アーキペラゴの活動「島ゼミ」の一環で

かつて、豊島にロシア製の釜があり

もう一度、火を入れたいとの想いから、パンやピザを島のお母さん達が焼き始めました。

島で採れた食材を使って、来島者といっしょに触れ合えるようにしたい!

今回の双海町の「石釜香房みどり」が、ピザづくりの体験を含めた、グリーンツーリズムで元気がいい!ということで

見に行くことになりました。

ところが!!!今朝の濃霧で 島のお母さんたちが船の欠航で来られなくなってしまいました。

結局、高松市の芸術士さん達といっしょの研修(遠足)となりました。

双海町は合併で伊予市に統合

何にもしないと人がいなくなってしまう!そんな危機感から住民が試行錯誤を繰り返し

グリーンツーリズムを実行しています。

「本当にやりたいことをやる!」お母さんの説得力ある言葉でした。

「私たちは有志でお金を持ち寄り、始められることから始めました」

「設備は、少しずつ拡張 それも手作りや多くの人に材料などを戴いて作っています」

「行政からの補助を一切受けていないので、好きなことをやっています」

「口コミでだんだんお客さんが増え、昨年は4600人が来てくれています!」

いきいきと話す お母さん達に 元気をいただきました。

双海町は美しい夕日が有名で

豊かな農山漁村で、自然・文化・人々との交流を楽しむ

グリーンツーリズムに取り組んでいます。

春は いちご狩りやたけのこ掘り、山菜料理作りのメニューがあります。

地域おこし の最大の要件は そこに住む人がいきいきして事業を行っていること。

その環境をどう醸成できるのかが、サポーターの役割です!

一緒に参加した、芸術士さんたちのように 優れた感性をもった人(トンチンカンな人)と

そこに住む人達を結び、より皆が いきいきと楽しめる場所を創造して参りたいと思いました。

 

 

2012年4月11日水曜日

社会福祉法人ってどうなの!?

先日お受けした市民相談で

長年のご主人からのDVから、半年前からうつ病になり現在無職の状態での離婚。

二人のお子さんを抱えて、上のお子さんは高校の進学を断念、下のお子さんが中学入学

今が一番大変な時とのこと。

その場で、児童扶養手当てへの申請やひとり親支援の施策との橋渡しをしたが

手当て(現金の支給)は今から最短で9月での支給とのこと

生活保護の担当者を呼び、申請を検討するにも、自動車の所有がネックに

体調が整い次第働きたいし、今売却してもローンが残ってしまうだけ!

預貯金残高も6万円。

今が本当に支援が必要なので「生活福祉資金貸付制度」を紹介し

高松市社会福祉協議会の窓口を訪ねていただきました。

ところがとてもひどい対応だったようで、お怒りの電話をその日にいただきました。

「あなたが来るところではない」と言われたような扱いを受けたようです。

今までも同様な苦情をいただいていたので

市役所の所管からこの顛末の照会を行っていただきましたが

「適切に応対した??」とのこと


社会福祉協議会は、民間の社会福祉活動を推進することを目的とした営利を目的としない民間組織です。

昭和26年(1951年)に制定された社会福祉事業法(現在の「社会福祉法」)に基づき、設置され

地域に暮らす皆様のほか、民生委員・児童委員、社会福祉施設や、保健・医療・教育など

関係機関の参加・協力のもと、地域の人びとが住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現 を

めざしたさまざまな活動を行う所となっています。

市の機関でないために、直接指導など関与が及ばないところがありますが

近年少なくなってきたといえ、年間で高松市から4億円近くの補助金・委託金を支払い

本市の事業を担っていただいています。

これから地域での見守り体制の強化が重要となってくる中で

民間組織とはいえ、法律に則った組織で、市民から見れば公の機関です!

早速実態の調査を開始しました!(怒りながら)

この法人の平成24年度の予算を手に入れると

年間の収入予算が約20億円

このうち介護保険収入が12億円、66%を占めています。

なんだ、介護保険事業者が主体なんだ??

なら、本当に地域の福祉を担うとは何なのか?

調査を開始しました。

皆さんからのご意見をお待ちしております!助けてください。