4月22日、高松市歴史資料館後援会で
地震考古学者(産業技術総合研究所客員研究員)の寒川旭氏による講演会が開かれました。
寒川氏は、香川県出身ということもあり、話の深刻さに反して、イラスト(漫画家志望だった)を交えながら和やかに講演いただきました。
東日本大震災に「地震の歴史からのアプローチが活かされなかったのが残念」と語られ
地震考古学からの警鐘が、十分に届かなかったことを悔いられていました。
「現在は9世紀の頃の地震活動期に酷似しており、869年の東北沿岸を襲った巨大地震の歴史からみれば想定内であった」
その9世紀にはその後、9年後の878年に関東南部の地震、そして18年後の887年に南海地震(東海と同時)が起きているのです。
香川県においては、長尾断層での巨大地震がおよそ1000年前に起こったことが、遺跡の発掘調査により分かっており
この長尾断層での地震の周期が万年単位であることから、今の危機管理から言えば「南海地震が重点である」
そして南海地震の特徴は、直下型地震ではなく遠海で起こる地震のため、強い揺れが大きくゆっくり、そして長く揺れる(3~5分)とのこと
その為、高い建物などに影響を与えやすい!五剣山の峰の崩壊がその象徴的な現象。そして、広範囲の液状化現象!
これらのことを想定し、対処が必要だとされていました。
歴史に学ぶことは 人類の知恵です!
締めくくりに「大災害は歴史の上で、大きな転換点となってきた、鎌倉幕府の成立や南北朝の争乱、江戸幕府の成立・衰退や太平洋戦争など、これからの日本がどのように変わるのか?」
大きな問いかけを掛けられていました!
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