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明日への一歩

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2020年3月23日月曜日

配慮が必要とする子どもと保護者を支援する2つの事業が実現


令和2年第1回定例議会が閉会しました。
本議会は、新年度の予算を審議する大切な議会でしたが、今回の予算で、これまでに私が提案してきた事柄の内、配慮を必要とする子どもと保護者への支援として2つの事業が実現しました。

①医療的ケア児保育支援事業

保育所などにおける、人口呼吸器や胃ろうなどを使用し、痰の吸引や経管栄養等の医療的ケアが必要な児童の受入れるため、ガイドラインの策定や体制を整備する。
(平成3012月議会の一般質問で提案)

②養育支援訪問事業

児童虐待の未然防止のため、NPO団体等の職員が育児不安を抱えた家庭を訪問し、育児相談・指導などの伴走型の支援を行う。
(平成25年6月議会の一般質問で提案)
(平成3012月議会の一般質問で提案)

2018年6月29日金曜日

H30年6月議会 代表質問から②「若者支援の充実」

 将来に希望の持てる地域を構築するには、若者世代が抱える課題に関心を向けることが欠かせません。 そのため「福祉と教育への社会投資」が重要であり、自治体に大きな便益を与えることができます。
 この未来への社会投資を判断する指標に、社会的投資収益率(SROI)といいう指標があります。事業を行うには必ず予算が必要になります。そのため投じた費用が社会に対してきちんと便益が還元されているかまで考える必要があるのですが、これまでは事業評価に関して単年度の経済的収益のみに着目した判断基準が用いられることが多く、10年後、20年後を見た社会投資は価値判断をすることが難しいと言われてきました。しかし、近年は企業の社会的責任(CSR)の先進国である欧米諸国で、社会貢献を新しい投資基準で判断しようという動きが進んでいます。

 本市のひきこもりへの支援を具体的な事例として紹介してみます。本年度は、相談窓口と傾聴サロンの運営で44万円、ひきこもりサポーター派遣事業で48万円、計92万円の予算を計上しています。現在のその事業評価は一般的な経済的収益で判断しにくいため、活動指標としての相談件数とひきこもりサポーターの派遣回数をもって評価することとなっております。これを社会的投資収益率の考え方で評価すると、年間投じる費用92万円により、毎年一人が安定的な就労が得られるとして試算すると、その就労者が今後生み出す経済活動200万円、生活保護等の社会保障費の削減130万円、納税額20万円と仮定すると、1年間で350万円のリターンが得られることになります。社会的投資収益率は3.8倍となり、10年の累積で見ると20.9倍ともなります。極めて投資効果の高い事業と言え、早期に実施するほどその効果が高いと言えます。
 
 更に踏み込んで言えば、年間600万円余を投じても10年で見れば、社会的投資収益率は3倍を超えるものとなります。

社会投資としての若者支援のポイントとして、
①早期発見や予防的な対応が必要。
②中長期ビジョンが必要。
③本人への支援だけではなく、家族を含めた総合的な支援が必要。
④保健福祉局だけではなく、教育委員会や民間機関等が協力してクロスセクターで取り組んで行くことが必要
と言われており、家庭教育支援チームによる訪問型支援(アウトリーチ)の必要性と家庭教育支援と教育・福祉の連携の重要性があります。
 
これらのことを踏まえ

①合理的な社会投資としての若者支援への市長の受け止め
②相談支援包括化推進員を柱とした若者支援を行うこと 
(相談支援包括化推進員がスクール・ソーシャル・ワーカー等と連携し訪問型支援を行うこと)
③「若者支援協議会」での協議がどのように課題解決に向かうのかというビジョンと、いつまでにどのような対策を講ずるのかとのロードマップの共有を行うこと

を質しました。

また更に、教育民生常任委員会の今年度の調査項目(所管事務調査)にこの「若者支援」をテーマにすることを2年続けて訴えましたが、私の想いが届かず採用されませんでした。

2018年2月15日木曜日

未来を見据えた若者支援と親支援の充実を目指して


  ~福祉と教育への社会投資が自治体にもたらすベネフィットとは~

家庭教育支援センターペアレンツキャンプ 代表理事 水野達朗 氏

「大人のひきこもり問題を考える」

~10年後の自治体に影響を与える若者支援について~

「ひきこもりは」生物・社会・心理モデルにあてはめ、様々な要因が絡み合って引き起こされるものである。思春期の発達課題への停留が要因とされ、その特徴は「欲求を出せない、満たせない、自信がない、社会参加できない、乗り越えることができない。」があげられる。そして、親が健在の時は問題が顕在化しない場合が多い。
 ひきこもりの長期化が大きな課題。H28年調査の推計は広義で54.1万人(予備軍を含めると約155万人)しかし、未回答が多いことと、40歳以上が含まれてない為、もっと深刻。ひきこもりが続くことで、社会とのつながりが断たれ、社会的貧困の状態に陥ってしまう。最大の課題は、出口(就労)の困難さである。

 合理的な社会投資としての若者支援(SROI 社会的投資収益率)に着目すべきである。
 生活困窮者自立支援制度での「就労準備」「家計相談」の実施が進んでいない。法改正の方針、自立支援と連動した取り組みで補助率や要件緩和(1/2から2/3、利用定員15人以上)されているためその活用を検討すべきである。(地域包括ケアに含めることも)

 行政支援の現状と課題・サポステの課題
・ひきこもりにアプローチできない
・民生委員等との連携が個人情報の問題でできない
・職業紹介のルートがハローワークに限られる
・職業体験や訓練プログラムがボランティア扱い

 長期化・深刻化する前に対応するために「早期対応」「未然予防」という視点が必要になる。学齢期に起こる不登校との関連性、不登校経験者がひきこもりになる割合が7倍近くにのぼる。中学校で不登校をのりこえず卒業した約30%が高校中退を経験。子どもの問題行動が反社会的から非社会的に変化してきた。年相応の自立ができない若者が増加しているのが背景にあるのではないか。精神的自立ができていないことが要因。家庭教育支援に取り組む予算を増やすことで、予防できたはず。

 ひこもり支援は本人だけではなく、家族に対しての支援を含めた様々な支援が必要。様々なセクションが支援を行っており、包括的な連携協力支援が必要。
 大阪府の高校内に居場所(プラットフォーム事業)の事例

「不登校支援における行政支援と民間支援の相違点」

~不登校支援と家庭教育支援の現場で活躍する支援者から議員に向けての課題提起~
山下真理子(家庭教育アドバイザー)
 不登校支援はチームで行うもの。体制(カウンセラー、訪問カウンセラー2名(母性的・父性的)、家庭の支援の4名体制)。学校のスクールカウンセラー(SC)・スクールソーシャルワーカー(SSW)、適応指導教室(見守る支援)、この拡充だけでは不登校は解決しない。
 解決を求める親からは対応の引き延ばしのようにも感じられ、不登校が長期化することによって問題が深刻になるケースもある。形式出席なので高校進学の内申書において不利になる。希望通りの進路に進めない。悩まない不登校も近年問題視される。見守る支援と積極的に関わる支援は大きな違い。将来的なかわいそうを無くす。
家庭教育力をアップさせる家庭ノートチェック法(客観的にみる)

「家庭教育支援から取り組む合理的な社会投資とは」

~国の有識者会議の委員が開設する最新議論~

 家庭教育は子供が社会に適応し、活躍するために必要な基本的な力を家庭で育む教育のことです。家庭教育支援条例、h25年4月(熊本県)

 今後、自治体ごとに家庭教育支援お基本方針を定めるように求められる。家庭教育支援チームを推進、参加型から訪問型が新設。当事者性、地域性、専門性が求められる。初期集中対応、SSWから支援チームへの連携、訪問。家庭教育支援の主体、①学校教育担当部局②社会教育担当部局③NPO主導

大東市の先進事例の特徴 
① ベルト型の支援モデル
 ユニバーサル型、これまでの先進事例、和歌山県湯浅町(小1から中3まですべての家庭に訪問)をモデルに、新小学1年生に対し全戸訪問、小学校区に支援チームを設置。
 その他に、ターゲット型(すでに課題を抱えている家庭)別府市、デメリット 受入側のニーズがないと動きにくい。問題解決型の支援は対応が難しい。

② 課題から逆算して組織を作る
1、縦割り行政の解消 最初から横断的プロジェクトとしてスタート
2、人材育成プラン リーダーのSSWを中心に民生などで組織化
3、予算の確保 生活困窮者就労準備支援事業費など
4、個人情報の壁 特例措置を規定

③ 活動指標として具体的な目標値を設定 小学校1年全戸(1000件)、いくカフェ(子供イベントと一緒に)
 実施体制、相談・訪問チームだけではなく、基幹チーム(教育委員会、福祉部局、専門家)、地域協議会を設ける。 教育予算の家庭教育支援の予算は1%未満。SSWを教育委員会づきではなく、支援チームづきにする。子育て窓口のワンストップ化。SNSでのサロン対応など。

「福祉と教育の縦割りを乗り越える」

~ネウボラとアウトリーチ型家庭教育支援の連動が生み出す親子の笑顔~

ソーシャルキャピタルの醸成のための「切れ目ない子育て支援」

日本版ネウボラの課題
① 医療機関と行政支援の切れ目
・医療施設中心の出産・里帰り出産(初産6割)
 医療的な視点が中心で母子のみ、産前学級の対象が初産のみ
② 福祉(首長部局)と教育(教育委員会)の切れ目
・地域協議会等の連携・要保護児童対策地域協議会を活用・コーディネーターを中心とした新しい枠組み・相談窓口をどちらかに一元化

家庭教育コンシェルジュを設置・育成が急務

2017年7月7日金曜日

議会質問から② 「未来を担う人づくりについて」

平成29年高松市議会第3回(6月)定例議会の代表質問から

今回の代表質問は、情報技術や科学技術の劇的な変革により大きく様変わりを遂げようとする中で、10年後、20年後の高松の未来に焦点をあて「まちづくり」やそのまちづくりを担う「人づくり」など大きく9項目にわたり質問をしました。

大項目9 未来を担う人づくりについて

この春に目にした、県内の2つのニュースが心に引っかかっていました。一つは、四国新聞が県内200社に行ったアンケート調査で、業績が良く採用拡大を続けても人手不足を解消できない実態が明らかになったとし、人材難の深刻さを伝えるものでした。二つ目は、香川労働局のまとめで県内高卒者の4割が3年以内に辞め、その半分はわずか1年で離職をしており、その理由は「仕事が合わない」「条件が不満」が目立つというものでした。いくつものミスマッチが、私たちの住む高松市で起こっているのです。
 私たちは往々にして私たちが過ごした経験を基に、子供たちを指導しているのではないでしょうか?私たちの経験したことは、私たちの親や祖父母が経験してきた道でした。しかし、子供たちが今立たされている社会、これから生きる社会は私たちが経験してきた社会とは大きく違ったものとなろうとしています。一生懸命真面目に勉強して良い学校に進めば良い企業に就職でき、「終身雇用」、「年功序列」、「企業内組合」という日本的経営に守られ、幸せな人生を歩むことができるとの幻想は既になくなっているのです。経済・産業界は20年以上もまえの1995年に「新時代の日本的経営」として、その雇用形態を「長期蓄積能力活用型グループ」「高度専門能力活用型グループ」「雇用柔軟型グループ」の3つに分けると発表しているのです。一部の幹部候補生以外は終身雇用ではなくなるというものなのです。現に社会に羽ばたいた若い人の4割近くが非正規雇用となってしまっているのです。そして情報化社会や人工知能の発達による激変が迫っているのです。
 しかし、2015年の家計調査によれば、高松市の家庭は塾への出費が全国の2倍とのデータが示しているように、親の意識は相変わらず「良い学校を出れば」との意識が強く、現状の社会環境と大きく隔たりを見せています。今年の小学校の卒業式に参加して頂いた栞に、子供たちが将来なりたい職業に「ユーチューバー」と書いている子が4人もいて驚きました。子供たちのほうが柔軟に社会を見ているのかもしれません。
このような変化の中で、一人一人が「生きる力」を身に付け、将来直面するであろう様々な困難に、柔軟かつたくましく対応する力を高めることが重要な課題となっています。それ故に、社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てるキャリア教育の推進が強く求められているのです。こうした状況を踏まえ、文部科学省では平成277月の中教審における論点整理を受け、学習指導要領の改定に向け、すべての教科等の内容改善においてキャリア教育に関する資質・能力を培うことを意識するとともに、小・中・高等学校のそれぞれの総則にキャリア教育の視点を明示する方向で検討が進んでいます。
 高松市の教育指針でもキャリア教育の推進を明示し、様々な取り組みを行っていますが、これまで述べてきた深刻さやリアリティを持って、指導がなされているとは言えません。総合学習の中での職場見学や体験学習を実施することで精一杯なのが現状です。国立教育政策研究所が平成24年に実施した「キャリア教育・進路指導に関する総合的実体調査」では、キャリア教育の重要性やその効果が学習意欲の向上につながることの認識は高いものの、キャリア教育に関する研修会の実施があまりなされていないことやキャリア・カウンセリングの活用方法が分からない、評価の方法が分からないとする結果が示されています。本市では進路指導部会での情報交換や指導を行っているようですが、十分ではないと考えられます。
 また、本市では昨年「高松子ども宣言」を掲げ「ふるさと教育」の推進も行っております。しかし、地域の伝統文化を学んだり、「寛学」などを通し郷土の偉人を学ぶ学習となっていますが、今求められるのはこれからの高松で暮らすことの魅力であり、豊かさを伝えるいわゆる「高松教育」なのではないかと考えています。

このようなことから、未来を担う人づくりにおいて今行われている「キャリア教育・ふるさと教育」を改善するように指摘しました。

学校教育の現場だけで「キャリア教育」を担えるものではありません。私はこれまでキャリア教育への取り組みは、地域を挙げて推し進めるべきとして繰り返し議会で取り上げ、高松市こども未来館を拠点として実施することを提案して参りました。
今年の3月、いろいろな仕事が体験できるイベントとして「おしごとスタジアム2017」が開催され、2000名を超える参加を得て大盛況だったようです。こども達があこがれの仕事にチャレンジし、楽しみながら社会のしくみを学ぶことができる「こどもが主役の街」として大人気のキッザニアのミニ版となる取り組みで、今後も継続発展させていくことを強く望んでいます。第1回目となったこのイベントは、プロポーザル方式で市内の職業専門学校が提案し実施されたもので、19職種のおしごと体験が行われておりました。短期間で良く準備ができたと感心をしますが、この体験する仕事のパートを直接地域の事業者が担えるなど、市内の商工業者団体や青年会議所などが参画して取り組めるようになればと考え、市民協働のキャリア教育を一層進めるべきだと提案しまいた。

教育長は、学習と実社会とのつながりを意識する学びの機会を設け、自らの将来を結び付けて考えることができるよう、研修の充実に努めること、またふるさと高松に誇りと愛情を持ち、地域社会に生きる喜びを感じて郷土づくりに主体的に関わることのできる子どもたちの育成に努めたいと答弁されました。また市長からは、市民協働のキャリア教育の実施に取り組んで参りたいとの答弁されました。

本当に、大切な課題です。今後の高松市の取組みをチェックし、議会でもしっかりと問題を共有し、未来のための議論を重ねていきたいと考えています。


2016年4月29日金曜日

教育行政基礎講座に参加




2016年4月28日から29日の二日間、行政改革推進協会が主催する

「教育行政基礎講座」に参加しました。

 講師は、家庭教育支援センターペアレンツキャンプ代表理事の水野達朗氏。
水野さんは、民間事業者として不登校の児童生徒の復学支援をされており、厚生労働省の委員や 大東市の教育委員も就任されている立場で、議員として最低限知っておきたい「教育行政」 について講義いただきました。

「新たに始まった新教育委員会制度とは」 

教育委員会制度は戦後昭和23年に創設。
どの国も同様な制度であるように思われるが、実際はアメリカ、韓国、カナダと日本のみ。
教育委員会制度の趣旨は
 ① 政治的中立性の確保 
 ②継続性、安定性の確保
 ③地域住民の意向の反映
 Layman control (専門的知識のない人、素人へ委ねること)による合議制。
とされているが、実際は形骸化した議論となっていることが課題とされている。

平成27年度の地教行法の改正により、新教育委員会制度の改革は、
 ① 新「教育長」教育委員長と教育長の一本化
 ② 教育長へのチェック機能の強化と会議の透明化
 ③ 総合教育会議を設置
 ④ 教育大綱を首長が策定
とされています。

このことから、高松市でも
①開かれた教育委員会としての取り組み
  公開(開催時間、ネット配信)の内容、開催の頻度、傍聴の拡大
②総合教育会議の構成(教育と福祉の連携)
に着目して、現場を確認したい。

「小中一貫教育」と「チーム学校」の要点と解説

 課題は地域ぐるみで支える仕組みづくり、学校評価の充実、教職員の負担軽減の取り組みである。

チーム学校の議論で「次世代の学校・地位創生プラン」で検討されていることは
 ① 専門性に基づくチーム体制の構築、
   ICT支援委員(アクティブラーニングの推進)の配置状況、先進事例:東京都日野市
   部活動外部指導員、顧問 先進事例:名古屋市
 ② 学校のマネジメント機能の強化
 ③ 主幹教諭の配置、学校で認識されていない。
 ④ 人事評価制度の導入(h26地方公務員法の改正)、これまで勤務評定のみであった。
 ⑤ 学校サポートチーム

である。

2014年8月7日木曜日

教育改革は家庭教育支援から切り込め

8月4日、5日 東京八重洲で開催された地方議員研究会に参加しました。

教育改革は家庭教育支援から切り込め

「家庭教育支援行政の実際」

講師:水野達朗 一般社団法人家庭教育支援センターペアレンツキャンプ 代表理事



家庭教育支援のメソッドは、保護者がカウンセリングの手法を活用することである。

多くの場合は、不登校は心が満たされるまで待ちましょうとされているが、多くは積極的に戻してあげたほうがよい。そもそも家庭教育とは、教育基本法第10条に、保護者が子どもの教育について第一義的責任を有し、国や地方公共団体が家庭教育支援に努めるべきことと規定されており、子どもの自立を家庭で育むものである。

現在の行政における家庭教育支援は、ニーズをつかみ切れていない。

半数以上が家庭の教育力が低下していると感じており(香川県家庭教育状況調査)、躾の不足や不安を半数が感じている。でも、コミュニケーションは取れていると感じているとのアンケート等から、家庭でのコミュニケーションの内容や形態に問題があることが示唆されている。過保護なのか?過干渉なのか?分からなくなっているのである。以外に小学校1年生の不登校がある。その多くは、過保護・過干渉のため、怖い学校よりなんでもしてくれる家庭が良いというケースである。

これらの背景から、自治体における家庭教育支援の規範として、家庭教育支援条例が発布され始めている。(平成25年くまもと家庭教育支援条例)しかし、公的支援では市民のニーズが相談にあるのか?解決にあるのか?を紐解く必要がある。

日本の不登校支援の成り立ちは、平成4年の適応指導教室を中心とした来談者中心療法のカウンセリングが中心(待ちましょう)とされてきた。平成10年、不登校は心の成長の助走期ととらえ、ゆとりをもって対応しようとなっている。平成13年にはスクールカウンセラーの活用が始まり、拡充が進んでいる。その後、学校の柔軟な対応や連携ネットワークの整備など、不登校支援の機能は強化されているものの、「待ちましょう」対応は変わっていない。保護者が求めているのは、抜本的な解決なのである。

不登校の現状は、小学校が3万人、中学校10万人とされているが、実際(別室登校などを含めると)はその5倍ぐらいはあるのではないか?地域での現状把握が必要である。注意すべきは、どこにも相談・指導を受けなかった生徒が30%も存在している(そもそもやる気のない親の存在)ことである。中学校での家庭教育施セミナーの意識づけ、中間層も取り込んでいく手法も必要である。また、不登校生徒の進学は67%、高校ではそのうち60%が無事卒業。平成11年度調査を行った不登校生徒の22.8%がニート・ひきこもり状態にある。これは大きな問題である。解決の出口が、見かけの不登校数減少や進学率の向上ではなく、「社会(仕事に従事)」であるなら、もっと早くから家庭教育支援の改革が必要ではないか。対処療法的ではない未然予防という考え方、家庭教育支援が必要なのである。

学校・先生の立場を家庭(保護者)が下げている現状がある。公的支援の相談窓口が複雑な上に、不登校の対応は教育部局、アウトリーチは福祉部局といったように、縦割りの障壁があり、円滑なサービスが提供できていない。だから、中間支援の存在の重要性が高まっている。

 

教育予算全体の中で自治体独自にできる割合が5%。実際に家庭教育支援に向けられるのは1%にも満たない。現状の教育予算を詳しく見て、既存事業の圧縮、無駄を省くこと。また、時限的な予算(耐震化やICT導入など)の切れ目が狙い目である。更に、国の補助金を利用することも有効な手段。文科省の家庭教育支援における訪問型アウトリーチ支援事業などがあった。そして、地域資源(ボランティアや民間団体、NPO)をうまく活用できているか見る必要がある。家庭教育支援をチェックするには、運営体制はきちんと整えられているか?乳幼児支援に留まっていないか?を注視する必要がある。不登校に対する公的支援は、長期欠席者全体を考えた支援が行われているか?病気と判断されている場合は保健・福祉部局に引き継がれフォローされなければならない。また、義務教育後の支援、引き込もり支援や就業支援と連携が取れているか?注視する必要がある。

 

家庭教育支援行政の問題点は、①窓口が猥雑であること。佐賀県武雄市の窓口一本化などの例もある。子育て支援センターの窓口への一本化と情報共有し、教育支援センターは実際の支援活動と人材研修に特化させる。さらに学校・医療機関・民間機関との連携強化していくことが求められる。②縦割り行政の問題点を改善するために、地域協議会での連携や、要保護児童対策地域協議会を活用すること、コーディネーターを中心とした新しい枠組みの構築、相談窓口を教育委員会か保健福祉局のどちらかに一元化する、放課後児童クラブと地域子ども教室など競合する支援の連携・一元化などが上げられる。③セミナーサロンの在り様自体が、時代の要請に応えていない。改善策、新しい家庭教育支援のカタチの検討。電話やメール、アウトリーチなど。SNSやLINE等の活用も検討してみては。

 

 

「地域資源を活用した新しい家庭教育支援のカタチ」

 

最近のニュースで、教職員の平均年齢が低下、教員の多忙改善、外部人材(チーム学校)の活用を目指す(中教審に諮問)報道があるなど、分業化が指向されているようである。しかし、もっと先を見込んだ地域で家庭教育支援を行うことを目指すべきではないか。

中間支援は、学校と家庭をつなぐものと思われがちですが、それに留まらず全ての機関と繋がることが求められている。子供を取り巻く環境が変化し、家庭・学校・地域が支える力が弱くなっており相互連携も図れなくなっている。その隙間を中間支援機関(塾、NPO、行政の支援チーム)が埋めている。過渡期として、中間支援機関に期待するのはやむを得ない。しかし、先ず力を取り戻すのは家庭教育支援である。学校・先生の立場を下げているのは家庭なのであるから。

現在抱えている問題点は、家庭教育の情報不足・情報過多である。特に情報過多が問題。家庭では、混乱して何をしていいか分からなくなっている。家庭の孤立化は危機的状況にある。これを阻止するために家庭教育支援チームが活躍するべきである。何もしない事が最大のリスクであるという認識が必要である。

家庭教育支援チームの役割は、①保護者への寄り添い支援②家庭と地域とのつながり支援③家庭と学校など関係機関とのつながり支援とされている。家庭への訪問型支援を通じて、地域の立場から学校での子供の状況を家庭に伝え、両者をつげている。

その求められる機能は①当事者性、②地域性、③専門性であり、違う属性の支援・機能が必要な為、チームでの支援が必要である。

具体的に求められる機能として

①       保護者への情報や学びの場の提供

②       家庭と地域とのつながりの場の提供、サロンも有効活用(保護者が参加しやすい企画をマネジメントすることが重要)

③       訪問型家庭教育支援(アウトリーチ)

現状の体制は、家庭教育支援を担当する職員が配属されていない。チームの組織化(人材育成)、中心となる存在(ファシリテータ)の養成が重要。また、法的根拠からチームの拠点が重要である。武雄市の家庭教育支援チームの成功例は、行政の財政的支援がカギ。

家庭教育支援の支援モデルイメージが重要で、関心が高い保護者から低い保護者までを、支援機能を有効的に活用し、移行・循環させることがポイントである。

家庭教育支援チームの組織化マニュアルが重要。その組織化は①基本的な組織体制の構築②相談業務や訪問型支援を行う場合のルール作り③包括的なネットワークの構築という3つの段階を経て進められていく。その上で、地域に中心となる存在(ファシリテーター)の養成が重要である。その家庭教育支援チームにおける人材養成には、①地域密着型②チーム型③循環型がある。

 

 

2013年4月9日火曜日

高松市、教育クラウドが運用開始されました!


「生徒の情報が入ったUSBメモリーを紛失しました」


「申し訳ありません」

こんなやりとりが相次いだ高松市

問題点は小学校・中学校の先生が自宅に持ち帰り作業をしなくてはならない状況にあります。

文部科学省の「教員勤務実態調査」によれば、昭和41年と平成18年度を比較すると

残業時間は月約8時間から34時間に増大(実際はもっと多い)。

事務的な業務や生徒指導、補修・部活動などの業務が増えています。

「生徒に向き合う時間が少ない」と嘆かれる現状、どうしても自宅に持ち帰って作業をしなくてはならない現状

をどのように改善をするのかが求められていました。

学校の先生の仕事は大切であり、かつまた定型化が難しい仕事です。

だからこそ、IT技術を活用した環境整備が求められます。

ルーチンワークよりも、ホワイトカラーの知的生産性向上こそIT技術が有効なのです!

クラウド技術を活用すれば、情報のセキュリティを確保しながらインターネットにさえ繋がればどこででも作業ができる。

このことは、議員になる前に香川産業支援財団でコーディネーターをしているときに

ASP技術やSaaS技術の第一人者である、松田利夫先生から教えていただいたことです。

議会で問題追求ばかりするのではなく、具体的な解決のための提案が必要

この「教育現場における、クラウド技術を活用した教務支援システムの導入」を提案しました。

これにより、①校務の効率化と教員の負担軽減②セキュリティの確保が実現されます。

でも、本当に期待することは

「優れた教師の知識や知見、ノウハウ」 knowledgeが組織全体で共有され活用されることにより

こども達への教育の質が向上すること!

そこまで、活用されるように注視していきたいと思います!!