9月4日の夜から出発し、2泊4日で新潟県 越後妻有の大地の芸術祭を視察して参りました。
新作を含めて40点余りの作品を観てまわり、圧倒されました。
この作品は 廃校になった小学校の体育館に
松澤有子さんが、集落のおばあちゃん達と創り上げたもので
透明な何十万本のまち針をつなぎ合わせて編み上げられていました。
作品の入り口には、そのおばあちゃん達が、嬉々として制作をしている姿が
アルバムに収められており、作家ひとりの力ではなく
地域の方々と 戸惑いと葛藤をくぐりぬけ、そして協同によって
奇跡の作品が生まれることを感じることができました。
また、大地の芸術祭では有名な
日大芸術部の皆さんが生み出した「脱皮する家」の後日談をお聞きして感動!
この作品も先ほどのものと同じく、作家達(学生さん達)と地域の方々が
葛藤を乗り越えて生み出した作品。
常設作品になっていることから、今尚地域の方々に愛されて守り育てられ
作家達との交流が続いているのです。それだけではなく、その広がりが
海外(イギリス)にまで広がり、イギリスから地域のおじいちゃんおばあちゃんが
能マイスター?として招待され 世界にまで飛び出したそうです。
本当に、愛されて生み出された作品には
車の誘導から、受付、ガイドまで 地域の方々が嬉々として関わっているのです。
5日の夜には、会期中でくたくたに疲れているはずの
北川フラムさんと5人でミーティング
4回に渡る大地の芸術祭を通じて、来年の瀬戸内国際芸術祭への
注意点、懸念材料などなど 2時間余り お話してくださいました。
「アート」を軸に 結束し育てあげることができるのか
バラバラな思惑で取り囲まれ、徒労を多くしてしまうのか
大切な 大切な 話しでした。
今回は 多くの仲間達と一緒に行動をし
作品をめぐる道中での会話が最高でした!
現代美術作家 川島猛 先生もご一緒で 多くのことを教えていただきました。
結構山道が多く、ひらたすら歩き続ける散策の中
79歳の年齢を感じさせずに 巡っておられた姿。
先生がシャッターを切るところに関心を寄せて拝見していましたが
作品のみならず、越後の美しい景色、道端のちょっとした1コマを捉えていて
「こんな所にも 美しさをかんじるんだ~」と感心してしまいました。
それだけではなく、滑り台(もちろん作品)など
好奇心の塊で うれしそうに体感しているのです。
そして、岐路 朝刊、夕刊を駅の売店で購入し
ひたすら目をとおして、記事を切りぬいていたり・・・。
その姿に感動!
もちろん
バスの運行やアクセス
こえび隊(ボランティア)の動き
バックヤードのマネジメントなどにも
関心の目を向け、しっかりと視察をしてきました!!
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