地域の見守り体制を強化することが強く求められています。
高松市でも1ヶ所の地域包括支援センター、7ヶ所のサブステーションと3ヶ所のサテライトを設け
総合相談支援、介護予防、権利擁護など包括的にサポートできる体制を整備しています。
しかし、まだまだ認知も進んでいないし(私の提言で愛称を あんしんサポート とした)
地域の相談を何でも聞いていこうという体制が整っているとは言えない状況です。
そこで、この地域包括支援センターの取り組みで目を見張る活動をされている富士宮市を視察しました。
この富士宮市の最大の特徴は
通常、高齢者だけ総合窓口として地域包括支援センターを設けている所を
障害者(身体、精神、知的の3障害)の支援も一緒に行っているところです。それも市の独自財源で!
要は、本当に地域の見守りを全て行う姿勢を示していることです。
それを支えるための特徴は
・総合相談窓口の充実させるために、ケアプラン作成に追われ相談業務ができないことを解消
・生活圏域(中学校区)では相談の受け付け窓口だけを実施
・問題の解決すべてを担っているのではなく、調整機能(関係機関に適切につなぐ)により問題解決する
・各担当課から人を集めるのではなく、組織再編をして福祉総合相談課を設けている。課長が一人なので調整が容易。
・生活圏域では個別の課題発見能力が重要とし。そのためには地域社会福祉協議会の活動を大切にしている。
・今後は児童相談との統合も準備している。地域で困ったことがあれば、全てここに相談に行けばいいとしていく。
説明をして頂いた職員さんが、社会福祉協議会から市役所職員に引き抜かれて来ただけあって
地域福祉について、しっかりとした見解を持ち、信念をもって事業に向き合っていました。
だからこそ、「国がどうの、組織がどうの」との出来ない理由を並べるのではなく
どうすれば、地域の見守り体制が整備できるのかを考え理想を追い求めていました。
優れた取り組みをしている所には必ず、素晴らしい人材がいるのです!
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